症状が出る前から整える——予防医学のすすめ
『最近なんとなく疲れやすい』『健診の数値が気になるけれど受診は先送り』——こうしたサインをきっかけに、将来の病気を防ぐ考え方が予防医学です。
生活習慣病は、食習慣・運動習慣・休養(睡眠)・喫煙・飲酒などの生活習慣が発症や進行に関与する疾患群で、初期は自覚症状が乏しいまま進むことがあります。
だからこそ、日々の生活習慣の見直しと、健診・検診による早期発見が重要です。
本コラムでは、今日から取り入れられる具体策と、健診結果の活かし方を分かりやすくご紹介します。
予防医学とは
予防医学とは、病気になってから治すだけでなく、病気を『起こさない』『進ませない』ために、生活習慣や環境を整え、健診・検診で早期に変化を捉える考え方です。
生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など生活習慣が発症・進行に関与し、がん、心疾患、脳血管疾患などが含まれます。
国の健康づくり(健康日本21(第三次))でも、運動・食生活・禁煙・健診受診・良質な睡眠などの行動を、健康寿命の延伸につながるテーマとして掲げています。
生活習慣病を防ぐ『6つの柱』
① 体を動かす(運動・身体活動)
生活習慣病予防のため、日常生活の中で適度な運動を実践することが勧められています。
まずは“今より少し”からで構いません。通勤や買い物で歩く、階段を使うなど、続けやすい方法を選びましょう。
② 食生活を整える
栄養・食生活の改善は生活習慣病予防に重要とされ、国の取組でも野菜・果物の摂取や減塩、バランスの良い食事の普及が進められています。
まずは『主食・主菜・副菜』を意識し、外食や加工食品が多い方は塩分の取り過ぎにも注意しましょう。
③ 禁煙(たばこ対策)
生活習慣病予防として禁煙が推奨されています。
喫煙は本人だけでなく周囲にも影響するため、可能なら禁煙に取り組むことが大切です。
④ お酒はほどほどに
飲酒習慣も生活習慣病のリスクに関与します。
『量』『頻度』を見直し、休肝日をつくるなど無理のない改善を目指します。
⑤ 睡眠・休養を確保する
休養(睡眠)や生活リズムの乱れは体調に影響します。
国の睡眠対策や健康づくりの枠組みでも、良質な睡眠は重要なテーマとして扱われています。
⑥ 健診・検診を受ける
生活習慣病は初期に自覚症状が乏しいことがあるため、定期的に健診を受け、健康状態を把握することが重要です。
結果を見て終わりにせず、数値の変化や生活の課題を確認し、必要があれば医療機関へ相談しましょう。
特定健診(メタボ健診)を上手に活用する
特定健診は、40~74歳を対象に、メタボリックシンドロームに着目して生活習慣病の予防を目的とした健診です。
健診でリスクが高いと判定された方には、保健師や管理栄養士などが生活習慣の見直しを支援する特定保健指導があります。
結果の見方:ここをチェック

腹囲・血圧・血糖・脂質などの項目は、体の『今の状態』を映すサインです。
前年と比べて悪化していないか、境界域が増えていないかを確認しましょう。
▶ 高熱が続く/水分がとれない、食事ができない
▶ 息苦しさ、胸の痛み、強い咳で眠れない
▶ 高齢者、乳幼児、妊娠中、基礎疾患がある、免疫が低下している
▶ いったん軽快したのに再度悪化した(肺炎など合併症の可能性)
“要再検査・要治療”と言われたら
放置すると将来のリスクが高まる可能性があります。
早めに医療機関へ相談し、必要な検査や治療、生活改善の方法を確認しましょう。
こんなときは医療機関へ(受診の目安)
次のような場合は、自己判断で様子を見続けず、早めにご相談ください。

受診の目安
▶ 健診で異常を指摘された、再検査が必要と言われた
▶ 血圧が高い、動悸、むくみが気になる
▶ だるさや息切れが続く、咳が長引く
▶ 腹痛、吐き気、下痢など胃腸の不調が続く
▶ どこに相談したらよいか分からない、体調不良がある
ハラダクリニックでのご相談
ハラダクリニックでは、かぜ・発熱・咳などの急な症状から、生活習慣病の継続管理、健診結果のご相談まで、内科として幅広く対応しています。
『最近なんとなく体調がすぐれない』『受診した方がいいか迷っている』という段階でも構いません。まずは丁寧にお話を伺い、必要な検査や治療をご提案します。
また、生活習慣病の予防・体力づくりの一環として、院内リハビリ室で運動教室・体操教室も実施しています。無理のない範囲で体を動かす習慣づくりを、ぜひご相談ください。
通院が難しい方に向けた在宅医療(訪問診療・往診)のご相談も可能です。
気になる症状があるときは、早めにご相談ください。
ハラダクリニック
ご相談・お問合せ
TEL:03-5837-1515
FAX:03-5837-1919
院内感染防止のため発熱やかぜ症状のある方および付き添いの方は、
来院前にお電話をお願いいたします。
医師監修コメント
予防医学は、『症状が出てから』ではなく『症状が出る前から』健康を守る取り組みです。
生活習慣の改善と、健診での定期チェックを組み合わせることで、将来の生活習慣病リスクを下げられる可能性があります。
気になる数値や不調がある方は、早めに医療機関へご相談ください。
医療法人社団 明桜会 ハラダクリニック
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